焼くか?焼かないのか?
なぜ、そんなに違うの?
現在流通しているカキ殻肥料のほとんどが、高温焼成処理(300℃以上)を施した肥料です。
それに比べ、「蛎太郎」はお天道様頼りの乾燥・・・。
1~2年の野積みしながら、転地返しを繰り返し、
最終乾燥で平たく広げて天日乾燥します。
なので、雨は大敵です。
晴れた日が3日続き、明日袋詰めかと言う日の夕刻の雨・・・
一からやり直しです。
極めて原始的な製造方法なのです。
カキ殻を焼成すると、どうなるのか調べてみました。
カキ殻の主成分は炭酸カルシウムです。
炭酸カルシウムを高温で焼成すると酸化カルシウムに
化学変化しやすい事が解りました。
どの本に書いてあります・・・
植物が求めているのは、炭酸カルシウム。
酸化カルシウムは、水に溶けやすい性質を持ち、即効性のあるPHの調整材・土壌改良剤として有用な資材です。
事実、肥料取締法でのカキ殻は、土壌改良剤の分類でカルシウム資材ではないのです。
焼成処理のカキ殻=多くが酸化カルシウムに変化=水に溶けやすい=流亡し易い=効果が長続きしない(多孔質構造が壊れやすい)
蛎太郎=炭酸カルシウム=水に溶けにくい=流亡し易にくい=効果が長続きする(多孔質構造はありのままに)
と考えます。